拡大抑止巡る韓米局長級会議を毎年開催へ 「核の傘」の議論定例化
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が3日に6回目の核実験を実施し、北朝鮮に対する抑止力の確保が課題となる中、韓米は米国の「核の傘」提供を含む拡大抑止の円滑な運用を話し合う局長級会議を毎年開催することで合意した。
韓米は4日に共同報道文を発表し、外交・国防当局による拡大抑止戦略協議体(EDSCG)の定例開催に関する具体的な運営方法に合意したと明らかにした。拡大抑止は、同盟国が敵国から核攻撃の脅威を受ける場合、米国が核兵器による「核の傘」やミサイル防衛、通常兵器を動員して米本土と同水準の抑止力を提供し、同盟国を守ること。
合意に基づき、韓米はEDSCGを次官級が出席する高官級会議と局長級による本会議に分け、高官級会議は両国の外交・国防閣僚会議(2プラス2)が開催されない年に、局長級本会議は毎年、それぞれ開く。また、EDSCGの会議の結果を2プラス2に報告する。
韓米は昨年10月の2プラス2で、拡大抑止の実効性のある運用方法を議論する協議体としてEDSCGを新設することで合意。同12月にEDSCGの初会議が開かれた。
今回の合意は、5月に発足した文在寅(ムン・ジェイン)政権でもEDSCGを継続的に開催するために制度化したものだ。外交部は、毎年少なくとも1回の次官級EDSCGまたは2プラス2が開かれるようにすることで、拡大抑止に関する高官級協議の継続性を保証するという意味があると説明している。韓米は6月末の首脳会談で、2プラス2とEDSCGを定例化することで合意していた。
両国は報道文で「北朝鮮が核弾頭搭載の弾道ミサイルを追い求めることは、北東アジアだけでなく全世界に対する脅威」だとし、「北朝鮮のこうした行為は、韓国防衛のための韓米同盟の堅固な公約を変化させることはできない」と指摘した。
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