光州デザインビエンナーレが開幕 未来のデザインが一堂に=韓国
【光州聯合ニュース】第4次産業革命を見据え、未来デザインの価値を提示する「光州デザインビエンナーレ」が、韓国南西部の光州市で7日開幕した。10月23日まで。
開幕式には尹壮鉉(ユン・ジャンヒョン)市長と光州市民、駐韓外交使節、文化芸術界の関係者、国内外のメディアなど約1000人が出席した。
また、広報大使の俳優アン・ソンギさんも出席し、開催を祝うメッセージを伝えた。
◇34カ国の1300作品展示
今回のビエンナーレは、「FUTURES」(未来)をテーマに四つの本展示と三つの特別展、開幕シンポジウム、国際学術大会、ビジネスプログラム、特別プロジェクト、イベントなど多彩なプログラムで構成されている。
今年は英国、イタリア、フランス、米国、中国、ベトナムなど34カ国からデザイナーなど約500人、約370社の企業が参加し、1300点余りの作品が展示される。
英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)、米国のサンノゼ州立大、イタリアのミラノ工科大、韓国の高麗大、サムスンデザイン学校(SADI)、コリアデザインメンバーシップなど国内外の大学から15チーム(約100人)の学生らも未来デザインプロジェクトとして展示に参加する。
現代自動車、起亜自動車、サムスン電子など、企業の参加も大幅に増えた。
◇ベールを脱いだ未来のデザイン
本展示は未来社会でのデザインの役割とビジョンに対するさまざまな姿を提案する四つのテーマで構成された。
展示館の入り口では、過去に描かれた未来の姿を振り返る「過去の未来」(Futures of the Past)が観覧客を出迎える。
観覧客が過去に夢見た未来を思い出して新たな未来を描けるよう、過去・現在・未来への時間旅行を案内する。
「未来をデザインしよう」(Design! the Future)は人工知能(AI)、ロボット、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、3Dプリンターなどの第4次産業技術を基盤に、近づく未来に対するビジョンとライフスタイルなど、さまざまな視角を提案している。
タイ、マレーシアなどアジアの10カ国から参加する「Asia_the Future」は、伝統技術と自然素材、現代デザインを融合させたエコデザインを鑑賞することができる。
◇特別展・プロジェクトも多彩に
今回のビエンナーレではさまざまな特別展も開催される。
光州市の新世界百貨店ギャラリーでは、韓国を代表するデザインを紹介する展示「韓国のデザイン、革新で生まれ変わる」(Becoming Innovators)が11日まで開かれる。
光州市立美術館では、人工知能とロボットなど第4次産業技術と芸術を融合した「第4次メディアアート」展が11月5日まで行われる。
全羅南道新安郡・太平塩田の塩博物館ではビエンナーレ期間中、「25Hours(自然と未来)」展を開催し、自然の中で芸術を鑑賞できる。
「2017~18韓国―英国相互交流の年」を記念し、ビエンナーレ展示館横の野外広場に展示される大型造形物「HALO」も見逃せない。
◇ビジネスプログラムを拡大
今年の光州デザインビエンナーレはデザインビジネスプログラムを大幅に拡大し、経済的成果の創出に向けた努力が際立っているとの評価だ。
有望なスタートアップの投資マッチングと事業化を支援するための「ベンチャーマイニングフェスティバル」(9月13~14日)のほか、地域の優秀製品展示(9月8~24日)、国内外のバイヤーを招待した商談会(9月14~15日)、デザインマーケットなど「ビジネスラウンジ」が複合文化施設「国立アジア文化殿堂」で開かれる。
光州デザインビエンナーレの張東薫(チャン・ドンフン)総監督は「第4次産業革命に向かう時代の転換点で、未来に対する多様な視角を眺望し、経済的成果の創出というデザイン本来の役割に符合するイベントとして行う」とし、「今回の行事を楽しく鑑賞し、体験することが未来のための洞察を得るきっかけになることを願う」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr