韓国 けさのニュース(9月11日)
◇国連安保理の追加制裁めざす米国 中ロは?
米国が国連安全保障理事会に対し北朝鮮への新たな制裁決議案を11日(現地時間)に採決するよう要請したが、中国とロシアが難色を示しており、当日まで先行きは見通せない。決議案には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権を追い詰める厳しい内容が盛り込まれている。
◇韓国国会 きょうから政府への質疑
韓国国会は11日から4日間、政治分野を皮切りに政府への質疑を行う。与党「共に民主党」は李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)の両保守政権での悪弊の清算と改革に向け法案成立に弾みをつけたい考えだ。「自由韓国党」をはじめとする野党はこれをけん制するため、文在寅(ムン・ジェイン)政権の問題点を取り上げる方針。
◇情報機関の政治工作疑惑 検察が裏付け捜査
李明博政権時代に情報機関の国家情報院(国情院)が民間人を動員してインターネット上で政治的な書き込み工作を行ったとされる問題で、検察は国情院の退職者でつくる団体「ヤンジ会」の元・現幹部2名について容疑の裏付けに注力している。一度棄却された逮捕状の発付を再請求するか検討中だ。
◇輸出型企業と内需型企業 景況感に開き
韓国銀行(中央銀行)が11日までにまとめた製造業の8月の景況判断指数(BSI)は、輸出型企業が84、内需型企業が75だった。BSIは企業の景況感を指数化したもので、100を下回ると、景気を悪いとみる企業が良いとする企業より多いことを意味する。今年は輸出型企業と内需型企業で景況感の差が広がっている。1~8月の開きは平均8.4ポイントと、2008年(9.3ポイント)以来の大きさとなった。
◇今年の大学センター試験 受験者60万人切る
大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)を主管する韓国教育課程評価院は11日、2018年度の受験者を59万3527人と発表した。前年度より2.1%減り、9年ぶりに60万人を切った。試験は11月に実施される。
◇輸入化粧品なども次々値上がり
この夏の猛暑と大雨の影響で食品の物価が急上昇しているのに続き、輸入化粧品、高級バッグなどのぜいたく品も次々値上がりしていることが11日、分かった。小売業界によると、輸入化粧品ブランド「エスティローダー」は1日からスキンケアやメークアップなど主要製品の価格を平均2%程度引き上げた。
◇政府の家族給付に関する支出 OECD加盟国に比べ低く
政府は少子化対策として、ここ10年多額の財源を投じてきたが、家族給付に対する支出は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最低に近い水準にとどまる。保健社会研究院が11日刊行した「保健福祉フォーラム」最新号に掲載された報告書によると、OECD統計で2013年の韓国政府の家族給付関連支出は国内総生産(GDP)の1.13%と、OECD加盟国のうち32番目だった。
◇光州民主化運動巡る疑惑 国防部の特別調査委発足
1980年に起きた光州民主化運動(光州事件)関連の疑惑を調べる国防部特別調査委員会が11日、発足した。文在寅大統領が先月23日、特別調査を指示した。調査委は、光州民主化運動当時、戒厳軍がヘリコプターから武装市民がいた建物に向かって無差別に機関銃を発射したか、爆弾を搭載した戦闘機の光州出撃待機命令が出されたかをまず調査する予定だ。調査範囲が拡大する可能性もある。
◇国民の9割 秋夕の大型連休中「旅行へ」
9月30日から10月9日まで最長10日間となる秋夕(中秋節、今年は10月4日)連休中、旅行に出かけるという人が9割に上ることが分かった。ホテル・レストラン予約アプリのデイリーホテルが11日発表したアンケート結果によると、623人のうち90%が旅行を予定していると回答した。