米威嚇の北朝鮮声明 韓国「追加挑発の大義名分づくり」
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2017.09.11 12:32
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は11日の定例会見で、北朝鮮外務省が国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議採択を主導する米国に対し「かつてないほど混乱させる」などと威嚇する声明を出したことについて、「決議への警告、また追加挑発の大義名分をつくるためのもの」との考えを示した。
白報道官によると、北朝鮮外務省が声明を発表したのは、北朝鮮の人権侵害問題に関し、米国が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長らを制裁対象に指定したことに反発して声明を出した昨年7月以来。
一方、北朝鮮が建国記念日の今月9日に挑発行為を行わなかったことについて、白報道官は「(核実験を)祝う行事を開いて内部結束に注力するとともに、核開発を続ける意思をアピールする対外メッセージを発信したとみられる」と説明した。
韓国独自の対北朝鮮制裁に関しては、「これまで安保理制裁決議が出た状況を総合的に見極めながら検討する」と述べた。
17日に平壌で開幕する北朝鮮主導の国際テコンドー連盟(ITF)が主催する世界選手権に韓国主導のワールドテコンドー(WT、世界テコンドー連盟から改称)演武団が参加することについては、「ITFから公式な立場通知は来ていないが、実現できなくなったとみられる」と伝えた。
ITFの演武団は今年6月、韓国・茂朱で開かれた世界選手権に参加し、WTも演武団の派遣を推進してきた。
kimchiboxs@yna.co.kr