韓国の対中輸出 経済報復下でものり・即席麺・ビールは好調
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2017.10.09 08:30
【ソウル聯合ニュース】米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国が韓国に対し「経済報復」を行っている影響で韓国から中国への農水産物、食品の輸出が減少するなか、のり、即席麺、ビールは輸出が増加している。
韓国農林畜産食品部によると、農水産物・食品のうち、今年に入ってから8月末までの輸出額で、のり、即席麺、ビールが上位3品目になり、総額が1億5000万ドル(約170億円)に達した。これは同期間の農水産物・食品の全体の輸出額(8億5620万ドル)の18%に当たる。
のり(6490万ドル)は前年同期比46.2%増え、即席麺(5650万ドル)は同45.7%増、ビールは(2900万ドル)は同106.8%増加した。
農水産物・食品全体ではTHAAD問題が本格化した3月から前年同月比でマイナスに転じ、6カ月連続で減少している。
品目別では、1月から8月末までを基準とし、調製粉乳(前年同期比35.6%減)、ビスケット(同48%減)、アワビ(同98.8%減)などの減少幅が大きかった。
のりの輸出が増えたのは中国で不作だったためで、即席麺はSNS(交流サイト)などにより、中国の若者の間で人気となったことが後押しした。ビールはODM(相手先ブランドによる企画・生産)製品の輸出で、THAAD問題による報復の影響を受けにくいため増加したとみられている。
yugiri@yna.co.kr