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韓国人気公演「NANTA」 専用劇場閉館へ=中国人観光客急減で

記事一覧 2017.10.10 10:11

【ソウル聯合ニュース】中国が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備への報復措置として、自国の旅行会社に対し韓国団体旅行商品の取り扱いを禁じたことにより訪韓中国人観光客の減少が長期化する中、韓国を代表する観光商品のノンバーバル(非言語)パフォーマンス「NANTA(ナンタ)」を上演する劇場が閉館することが分かった。

「NANTA」のポスター(PMCプロダクション提供)=(聯合ニュース)

「NANTA」のポスター(PMCプロダクション提供)=(聯合ニュース)

 同作を制作するPMCプロダクションは10日、韓国内の専用劇場4カ所のうち、中国の団体観光客向け公演を行ってきたソウル・忠正路の劇場を来年からは運営しないと明らかにした。

 同社の関係者は「9月最終週に建物のオーナーに対し、今年末で劇場の使用を終了すると通知した」とし、「中国人の団体観覧が事実上無くなった状態で、これ以上の運営は難しいと判断した」と述べた。

 PMCプロダクションは、2013年から忠正路の救世軍ビル内で560席の専用劇場を運営してきた。

 劇場の賃貸契約期間は来年末までだったが、昨年のTHAAD配備決定以降の中国人観光客急減により、今年4月から劇場を臨時休館としてきた。

 関係者は「THAAD問題が円満に解決されるだろうという期待を捨てずに状況を見守ってきたが、北朝鮮の核問題まで重なり、観光客の回復は難しい」と説明した。

 97年に初演された「NANTA」は、韓国伝統芸能の打楽器演奏・サムルノリのリズムを素材に、厨房で起こる出来事をコミカルに描いた韓国初のノンバーバルパフォーマンス。

 2000年に外国人観光客を主な対象とする専用劇場をオープンし、先月までの延べ公演回数は約4万600回、延べ観客数は1282万人を記録した。

 しかし、外国人団体観光客の中でも中国人の比率が最も大きかったため、THAAD配備による韓中関係の悪化で昨年からは苦戦を強いられてきた。

ynhrm@yna.co.kr

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