米B1B戦略爆撃機2機また朝鮮半島飛行 韓国軍と合同訓練
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の空軍は10日夜、朝鮮半島上空に主力戦闘機F15K、戦略爆撃機B1Bをそれぞれ2機展開し合同訓練を行った。韓国軍合同参謀本部が11日明らかにした。
同本部は「米B1B編隊は韓国の防空識別圏(KADIZ)進入後、東海上空で仮想空対地ミサイル射撃訓練を実施した後、韓国のF15K編隊の援護を受けて内陸を通過し、黄海上でもう一度空対地ミサイル射撃訓練を行った」と説明した。
米国のB1B編隊の朝鮮半島展開は、先月23日夜から24日未明にかけて行われて以来となる。当時B1B編隊は北朝鮮東沖の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)より北側の国際空域を飛行する異例の訓練を実施した。
米国は過去にはB1B編隊を主に日中に朝鮮半島に展開したが、近ごろは相次いで夜間に展開している。これは北朝鮮に対する軍事的圧力のレベルをいっそう高める意図だと受けとめられる。
今回朝鮮半島上空に展開されたB1B編隊は、朝鮮半島の東側から西側に飛行する間に南北軍事境界線(MDL)には近づかなかったと伝えられた。
B1BはB52、B2と並ぶ米軍の3大戦略爆撃機で、敵地を絨毯(じゅうたん)爆撃できる広範囲な破壊力を備えている。最大搭載量は機内が34トン、翼を含めた機外が27トンに達し、一度の出撃で大量の爆弾を投下できる。最高速度はマッハ1.2で、高速で敵の戦闘機をかわして敵地を爆撃するのに最適な戦闘機と評価される。
合同参謀本部は「今回の訓練は拡大抑止実行力を高めるための定例展開訓練の一環だ」と説明した上で、「今回の訓練で韓米空軍は北の核・ミサイルの脅威に対する同盟の強力な報復の意志と能力を誇示する一方、連合戦力の相互運用性および戦時、平時の合同作戦遂行能力を向上させることで迅速な対応戦力の展開力を習熟した」と強調した。
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