9月の外貨準備高 ドル高などで7カ月ぶり減少=韓国
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2017.10.12 06:00
【ソウル聯合ニュース】金融危機時に通貨を融通し合う韓国と中国の通貨交換(スワップ)協定が10日で期限を迎えた中、韓国の外貨準備高が2月以降初めて減少したことが12日、分かった。
韓国銀行(中央銀行)が発表した9月末現在の外貨準備高は3846億7000万ドル(約43兆1700億円)で、前月末に比べ1億7000万ドル減少した。外貨準備高は3月から増加を続けていた。
韓国銀行は「ユーロや円などドル以外の外貨建て資産のドル換算額が目減りした」とし、先月のドル高が影響したと説明した。
韓国の外貨準備高は8月末時点で世界9番目の規模となっている。中国が3兆915億ドルで最も多く、日本(1兆2680億ドル)、スイス(7917億ドル)、サウジアラビア(4876億ドル)、台湾(4464億ドル)、ロシア(4240億ドル)、香港(4138億ドル)、インド(3978億ドル)と続いた。
韓国銀行と政府は韓国の外貨準備高は不足していないとの立場を示しており、国際通貨基金(IMF)も外部からの衝撃を緩和する役割を果たすのに十分な額と評価している。先月には減少に転じたものの、長期的には増加傾向にあり、昨年末から9カ月で135億7000万ドル増えた。
ただ、一部では中国とのスワップ協定が期限満了を迎えたこともあり、非常時に備えて額を増やす必要があるとの指摘が出ている。
韓国と中国は2009年4月に協定を締結。11年に融通枠を560億ドルに拡大した。今月10日に期限を迎えたが、延長を巡る協議の結果は発表されていない。
現在、韓国の通過スワップ協定の規模は662億ドルとなっている。
yugiri@yna.co.kr