独自防衛能力確保の重要性強調 「平和守る力が必要」=文大統領
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2017.10.17 11:42
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、ソウル空港(軍用空港、京畿道・城南)で開幕した「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ADEX)」で祝辞を述べ、「われわれは今、いつにも増して平和を守り、つくるための力が必要だ」として、「北の安全保障の脅威から国民を守ることができる優秀な性能を持つ先端兵器システムを早急に戦力化しなければならない」と強調した。その上で「独自の強力な航空宇宙産業と防衛産業の能力確保が強く求められる」と訴えた。
また「韓国型『3軸体系』を早期に構築し、強い安保、責任国防を実現できるよう、あらゆる努力を尽くす」と言明した。3軸体系とは、北朝鮮にミサイル発射の兆しがあれば先に破壊する「キルチェーン」、発射されたミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛(KAMD)」、北朝鮮が攻撃してきた場合に指導部などに報復攻撃を行う「大量反撃報復(KMPR)」からなり、韓国軍が構築を進めている。
文大統領は「防衛産業の競争力を強化することは急務で、もはや防衛産業も先端兵器の国産化を超え、輸出産業へと飛躍すべきだ」と述べた上で、内需型から輸出型の防衛産業へ発展しなければならないと強調。「友好国と防衛産業協力の共同体を構築し、韓国軍だけを供給対象とする兵器開発から脱し、協力国と先端兵器体系を共同で企画・開発・運用するシステムを拡大しなければならない」との考えを示した。
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