日本水産物の輸入規制 韓国政府「WTO敗訴なら上訴」
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2017.10.18 17:02
【世宗聯合ニュース】東京電力福島第1原発事故を受け韓国が日本からの水産物輸入を規制しているのは不当だとして、日本政府が世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、韓国産業通商資源部は18日、一審で敗訴すれば上訴する意向を示した。
同部は報道資料で「判定が韓国国民の健康保護の面で不当だと判断されればWTOの手続きに従い上訴する」と伝えた。韓国の敗訴が濃厚とみられる中、WTOから判定内容を伝えられても黙っていると一部で報じられ、政府として立場を示した。
韓国政府は11年3月の福島第1原発事故を受け、13年に福島など東北や関東計8県の水産物の輸入禁止を発表した。日本は15年、輸入規制は不当な差別だとして韓国をWTOに提訴。WTOが一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)を設置した。
スイス・ジュネーブのWTO本部は16日(現地時間)、この件に関するパネルの最終報告書を韓国と日本に配布した。ただ、規定により報告書の内容は加盟国への配布を経て来年1~2月ごろ公開される見通しだ。
争点別に判断するため、韓国に有利な部分と日本に有利な部分があるが、全体的に見ると報告書には日本側の主張がかなり反映されているという。一審に敗訴した国は60日以内に最終審に当たる上級委員会に上訴できる。
tnak51@yna.co.kr