文大統領の前週の動静 きょうから週単位で公開=韓国
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2017.10.23 12:30
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)が23日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の前週1週間の動静公開を始めた。青瓦台ホームページには同日午前、文大統領の10月第1週から第3週までの公務のうち非公開だった動静が掲載された。
青瓦台関係者は23日、記者団に対し、「大統領の公約である日程公開がきょうから行われる」と明らかにした。前週1週間にあった公務を毎週月曜日にホームページ上で公開する。ただ、公開の具体的な方針が定まっていなかった9月までの非公開公務については公開対象にならない。
文大統領は就任前だった1月に、「大統領の24時間を公開し、日課が国民の皆さんに透明に報告されるようにする」と約束。また、「大統領の24時間は個人のものではない。公共財のため、公開が必要だ」とも強調していた。
これは2014年4月に韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船セウォル号の沈没事故当日、当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領に行動がはっきりしない「空白の7時間」があり、大統領の動静を公開すべきとの世論が高まったことを踏まえた公約とされる。
文大統領が5月に就任すると、青瓦台はホームページに数日間の動静を掲載したが、ほどなく更新しなくなった。これに関し青瓦台関係者は聯合ニュースの電話取材に、「具体的にどう公開するか、議論が長引いた」と説明した。
動静公開のリスクに対する指摘もあり、青瓦台は大統領への報告機関を「秘書室」「内閣」などと大まかな記載にとどめることにした。
こうした動静の事後公開が定着すれば、米国や日本のようにさらに詳細な動静を公開する可能性もありそうだ。
mgk1202@yna.co.kr