韓国統一相「北は安全の保証を」 開城団地関係者の訪朝申請巡り
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2017.10.26 15:38
【束草聯合ニュース】韓国統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官はこのほど開催した記者懇談会で、北朝鮮との経済協力事業で現在は操業を中断している開城工業団地に拠点を構える韓国企業の関係者が訪朝を申請したことと関連し、訪朝に向け「必要な安全の保証や通行に関する措置を取るよう北に要請する」と述べた。
企業関係者40人余りは12日、北朝鮮が団地内の工場を無断で稼働させているかどうかを確認するためとして統一部に訪朝を申請した。だが、北朝鮮は団地の工場などに対する韓国企業の所有権を認めない姿勢を示しており、訪朝に協力する可能性は低いとみられている。
趙氏は、開城工業団地の操業再開は北朝鮮核問題解決への道筋を付けた後に検討するものだとの考えを示し、企業関係者の訪朝推進は操業再開とは全く関係がないと説明した。
一方、来年開催の平昌冬季五輪に北朝鮮が参加するかどうかについては「(参加を)予想できるシグナルはまだない」と述べた。
また「北は1カ月半近く(ミサイル発射などの)挑発をしておらず幸いだが、挑発の可能性は依然ある」とも述べた。
懇談会に同席した政府高官はこれと関連し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が自ら声明を発表しており、挑発をせずにやり過ごすならむしろその方が異例だとし、「実際、北でミサイルに関するさまざまな動きが9月以降に継続して捉えられている」と警戒感を示した。
tnak51@yna.co.kr