FTA締結国への輸出7割超 高まる依存度=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国が自由貿易協定(FTA)を締結した52カ国に対する輸出が、韓国の輸出全体の70%以上を占めることが30日までに明らかになった。
韓国貿易協会によると、韓国の今年1~9月のFTA発効52カ国に対する輸出額は3123億4400万ドル(約35兆5100億円)で、同期間の輸出額全体(4301億8500万ドル)の72.6%を占めた。昨年のFTA発効国への輸出額(3504億2500万ドル)が輸出全体に占める割合の70.7%よりさらに高い数値で、FTA発効国に対する輸出依存度が次第に高まっていることを表している。
FTAが発効すると、関税が撤廃に向け毎年段階的に引き下げられるため、時間が経つほど両国の貿易拡大が速まる傾向がある。
韓国は2004年のチリを皮切りに各国とFTAを結び始め、15年12月の中国、ベトナム、ニュージーランド、16年のコロンビアをもって52カ国とのFTA発効が完了した。これ以降は中米など新興市場とのFTAを推進している。中国、日本との3カ国FTAも交渉を続けている。
今年9月までの韓国のFTA発効国に対する輸出増加率は前年同期間より21.7%増加し、同期間の輸出全体の増加率18.5%より高かった。
一方、FTA発効国からの輸入増加率は前年同期比17.5%で、輸入全体の増加率20.1%より低かった。
また、国別では船舶、自動車の輸出が大幅に伸びたオーストラリア(214.9%)、デンマーク(256.6%)への輸出増加幅が大きかった。韓国の輸出相手国3位のベトナムへの輸出も前年比50.5%増加した。
輸出額はFTA発効3年目を迎えた中国向けが1016億6500万ドル(13.4%増)で最も多く、米国向けが522億2300万ドル(5.3%増)で2位だった。
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