サムスン電子営業益1.5兆円 半導体が3分の2占める=7~9月
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が31日発表した7~9月期の連結決算(確報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は14兆5300億ウォン(約1兆5000億円)だった。半導体市場の好況を追い風に前年同期(5兆2000億ウォン)のほぼ3倍を記録。過去最高だった前期の14兆700億ウォンを超えて四半期別の最高額を更新した。
7~9月期の売上高は前年同期比29.8%増の62兆500億ウォン、純利益は11兆1900億ウォンで、いずれも過去最高となった。
専門家らは、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)やNAND型フラッシュメモリーなどのメモリーを中心に半導体需要が増え続けている上、来年からはスマートフォン(スマホ)事業の収益性も改善する可能性が高いため、今後しばらくは業績がさらに伸びると見込んでいる。
事業別に見ると、半導体部門の営業利益は9兆9600億ウォンで利益全体の約3分の2を占めた。1~3月期の6兆3100億ウォン、4~6月期の8兆310億ウォンに続き、再び過去最高となった。売上高は前年同期比51%増の19兆9100億ウォンで、営業利益率(売上高に営業利益が占める割合)は50%に達した。
その他部門の営業利益は、スマホ事業などを手掛けるIM(ITモバイル)部門が3兆2900億ウォン、ディスプレー(DP)部門が9700億ウォン、消費者家電(CE)部門が4400億ウォン。
サムスン電子によると、IM部門は旗艦機種「ギャラクシーノート8」をはじめとするスマホの販売増加、CE部門は有機ELテレビなど高級製品の販売好調が業績を支えた。DP部門は有機ELパネルの売り上げが伸びたものの、新たな生産ラインへの投資により利益が減少した。
tnak51@yna.co.kr