韓国 けさのニュース(11月3日)
◇米大統領補佐官「北朝鮮を孤立させ戦争無しに解決する」
米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日(米東部時間)、3日からのトランプ大統領のアジア歴訪を前に聯合ニュースをはじめとする訪問先のメディアとのインタビューに応じ、「外交がわれわれの主要な努力」と述べた。北朝鮮の核・ミサイルによる挑発に対し、「北朝鮮政権をさらに孤立させ、戦争無しにこの事態を解決する」とした。
◇7月任命の政府高官26人 資産は平均1億8千万円
韓国の政府公職者倫理委員会が3日公表した資料によると、7月2日から8月1日までに任命された長官・次官級の26人の資産は平均17億5000万ウォン(約1億7900万円)と集計された。白雲揆(ペク・ウンギュ)産業通商資源部長官が57億8000万ウォンで最も多かった。
◇米軍B1B戦略爆撃機 2日に朝鮮半島飛来し訓練
米軍のB1B戦略爆撃機2機が2日午後、朝鮮半島上空に飛来し、空対地ミサイルの模擬発射訓練を実施した。韓国軍筋が3日、明らかにした。韓国空軍の戦闘機KF16も出動し援護したようだ。
◇北朝鮮にミサイル発射の兆候 韓国情報機関が報告
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は2日、国会情報委員会による非公開の国政監査で、北朝鮮の動向について「平壌にあるミサイル研究施設で車両が活発に動くなどしており、ミサイルを発射する可能性がある」と報告した。また、「年末に、寧辺の(核施設にある)原子炉から使用済み核燃料棒を取り出し、再処理を進める可能性がある」と指摘した。
◇最大野党 朴槿恵氏をついに除名か
最大野党の自由韓国党が3日に最高委員会議を開き、収賄罪などに問われた前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告に対する党としての扱いに結論を出す。同党は10月23日の倫理委員会で朴氏に離党勧告の懲戒処分を決定し、朴氏に書面で通知した。朴氏は異議申し立ての期限である2日までに何の意思表示もしなかったとされる。
◇韓国政府が中国に「約束」の表現を抗議 「立場表明」に修正
米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備を巡り悪化していた韓中関係の改善に向けた両国の合意に関連し、韓国が三つを「約束」したとする中国政府の発言に対し韓国政府が正式に抗議していたことが分かった。北京の外交筋などは2日、中国が韓国の抗議を受け入れ、「約束」という表現を「立場表明」に修正したと伝えた。中国外務省が先月30日の会見で言及した約束とは、韓国がTHAADの追加配備と米国のミサイル防衛システムへの参加、韓米日の軍事同盟推進をしないとするもので、韓国では「屈辱外交」との声が上がっていた。
◇親の扶養巡る韓国人の意識に変化 「家族でなく社会が責任」
韓国で親の扶養に対する意識が急速に変化していることが分かった。3日公表された保健社会研究院の研究報告書によると、「誰が親を扶養するか」との問いに、1988年には89.9%が「家族」と回答していたが、2002年に70.7%、08年に40.7%と下がり続け、16年には30.6%となった。国と社会が責任を負うべきとの考えが強まっている。核家族化の進行、女性の教育水準の向上と社会進出、社会規範と制度の変化などが影響したと分析された。