文大統領 ASEANとの関係強化に意欲=「新南方政策」推進へ
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2017.11.09 17:27
【ジャカルタ聯合ニュース】インドネシアを国賓として訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、首都ジャカルタで開かれた「韓国・インドネシアビジネスフォーラム」で演説し、「ASEAN(東南アジア諸国連合)との関係を朝鮮半島を取り巻く4大国(米国・中国・日本・ロシア)との関係並みに引き上げることが目標だ」と述べた。その上で、ASEANとの協力関係を画期的に発展させるため、人、平和、繁栄をキーワードとする「新南方政策」を強力に推進すると表明した。
新南方政策は「新北方政策」と合わせて朝鮮半島の新経済地図を完成させるという構想で、文大統領が大統領選から提唱してきた対外経済構想の柱だ。
文大統領は、ASEAN諸国とモノの貿易にとどまらず技術や文化芸術、人材面での交流を広げる考えを示し、「交通やエネルギー、水資源管理、スマート情報通信などASEAN諸国が強く必要とする分野から協力を強化できるだろう」と語った。
こうした協力を通じ、人と人、心と心がつながる「人共同体」、安全保障協力を通じてアジアの平和に寄与する「平和共同体」、互恵的な経済協力により共に豊かに暮らす「繁栄共同体」をともに構築したいと強調した。
インドネシアとの協力を深める方針も示した。文大統領は「両国が貿易を拡大するだけでなく、ASEANと世界市場を共に開拓するパートナーになることを提案する」と述べ、両国間の経済協力の枠組み復元、協力分野の多角化などの重点課題を提示した。
tnak51@yna.co.kr