韓国軍 弾頭重量制限解除でミサイル開発に注力
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2017.11.09 17:39
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領が7日の首脳会談で韓国のミサイル弾頭重量制限の完全解除で最終合意したことを受け、韓国軍当局はさまざまな種類の弾道ミサイルを開発すると共に陸軍ミサイル司令部の組織を拡大改編する方策を検討中であることが分かった。
韓国軍の消息筋は9日、同軍が韓米ミサイル指針改正に従って射程800キロ以内、最大2トン以上の弾頭重量を持つ「超精密・高威力・多種化」されたミサイルを開発し、有事の際に北朝鮮の中核施設を無力化する大量反撃報復(KMPR)の主要戦力として活用すると明らかにした。
ミサイル指針の改正により韓国軍の弾頭重量制限は完全に解除されたが、射程は800キロを超えてはならない。軍は射程800キロ以内で弾頭重量2トン以上のミサイルの開発は十分に可能だと判断している。
弾頭重量2トン以上のミサイルが開発されれば、米国で開発した莫大な破壊力を持つGBU28レーザー誘導爆弾(弾頭重量2.2トン)の2~3倍の破壊力と貫通能力を持つとみられる。現在韓国軍に実戦配備された玄武系列の弾道ミサイルのうち、弾頭重量が最も重いものは射程300キロの弾道ミサイル、玄武2A(弾頭重量1.5トン)だ。
また、韓国軍当局は今後開発されるさまざまなミサイル戦力、ミサイル部隊と他の軍との円滑な合同作戦遂行などのためにミサイル司令部組織を改編する方策も検討している。
ynhrm@yna.co.kr