文大統領がASEAN+3首脳会議出席 韓中日協力の正常化強調
【マニラ聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議のためフィリピンを訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、首都マニラで開かれたASEANプラス3(韓中日)首脳会議に出席した。
会議にはASEAN加盟10カ国の首脳と文大統領、日本の安倍晋三首相、中国の李克強首相が顔をそろえ、ASEANプラス3の協力方向を議論するとともに地域・国際情勢を巡り意見を交わした。
文大統領は、ASEANプラス3が地域を構成する国の人々を手助けする「東アジア共同体」の構築に向け、さらに成熟する必要があると強調。特に、フィリピン訪問に合わせて発表した韓国政府のASEANとの協力ビジョン「未来共同体構想」がASEANの繁栄に寄与し、東アジア共同体構築の土台となることに期待を示した。
また、真の東アジア共同体は学界、財界、市民社会との幅広い対話に加え、韓中日3カ国とASEAN間の地理的境界を越えた結びつきから生まれると訴えた。韓国政府はこれと関連し、韓中日とASEAN間の好循環の協力によって東アジア共同体構築に寄与するため、韓中日協力の正常化に引き続き努力すると表明した。
文大統領は北朝鮮の核・ミサイル脅威と関連し、国連安全保障理事会の制裁決議の徹底した履行など国際社会の断固たる対応が重要だと強調。情勢の安定的な管理を土台に核・ミサイル問題を平和的に解決し、朝鮮半島に恒久的な平和を築くため、各国に役割を果たしてほしいと求めた。
一方、各国の首脳らは、これまでの成果を踏まえ将来の協力方向を提示した「マニラ宣言」の採択を歓迎し、2020年の東アジア経済共同体構築という目標への意欲をあらためて確認した。北朝鮮核問題と関連しては、平和的な解決に向け国際社会が引き続き協力すべきとの認識で一致した。
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