【ソウル聯合ニュース】韓国の海洋水産部が、2014年に南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の船内から17日に見つかった人骨とみられる骨の存在を22日になって公表したことで浮上した隠蔽(いんぺい)疑惑について、同部は内部監査を行い、23日にも1回目の調査結果を発表する方針だ。
事故では依然として5人が行方不明となっている。骨が見つかった時はセウォル号が引き揚げられた木浦港で遺骨の発見を待っていた家族らが16日に同港を去ると表明し、18~20日に葬儀を行うとしていたため、さらなる捜索を求める世論が高まらないよう、骨が見つかった事実を隠蔽したとの疑惑が浮上している。
同部の監査官室はセウォル号現場収拾本部の副本部長を本部に呼び、骨の発見を5日間公表しなかった理由などについて調べている。副本部長は骨が見つかったとの報告を受けたが、公表しないよう指示したとされる。同部の金栄春(キム・ヨンチュン)長官は22日、この副本部長を解任した。
セウォル号現場収拾本部はこれまで骨が見つかった場合、すぐにセウォル号船体調査委員会と行方不明者の家族に報告し、毎日2回配布している報道資料を通じてメディアにも公表していた。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回の疑惑について、「理解できないことが起きた」として、真相究明と責任追及を指示した。
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