セウォル号から見つかった骨の隠蔽疑惑 当局が調査結果発表
記事一覧
2017.11.23 22:49
【世宗聯合ニュース】韓国の海洋水産部が、2014年に南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の船内から17日に見つかった人骨とみられる骨の存在を22日になって公表したことで浮上した隠蔽(いんぺい)疑惑について、同部が23日、1回目の調査結果を発表した。
発表は同部の金栄春(キム・ヨンチュン)長官が行った。金長官は会見で、「20日午後5時ごろ、李哲朝(イ・チョルジョ)現場収拾本部長から17日に骨片を発見したという報告を受けた」と説明した。
セウォル号引き揚げ後、行方不明者9人のうち今回の骨片が発見される前に遺骨の一部が見つかったのは4人だった。李本部長は骨片がこの4人のうちの1人の遺骨だと判断したという。
また、残る行方不明者5人の家族が16日に記者会見を開き、18~20日に5人の葬儀を行うと表明したため、李本部長は混乱を招かないよう葬儀が終わってから骨片について知らせた方がよいと判断。金長官への報告も遅れた。
調査の結果、骨片は17日午前に発見された。骨片については同午後1時30分ごろに現場収拾本部の課長が副本部長に、同午後4時ごろに副本部長が李本部長に報告したことが明らかになった。
金長官と共に会見に出席した李本部長は「副本部長は行方不明者の家族と緊密に対話を続けてきた。行方不明者家族の心理的な状態などについて比較的詳細に知っていた。さまざまな面から合理的に判断して、骨片がこれまで遺骨が見つかった犠牲者のものである可能性が極めて高いという報告を受け、現場の判断を尊重した」と釈明した。
yugiri@yna.co.kr