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セウォル号沈没事故の調査委設置へ 韓国国会で特別法案可決

記事一覧 2017.11.24 14:49

【ソウル聯合ニュース】韓国国会は24日の本会議で、多数の死者が出た2014年の旅客船セウォル号沈没事故と加湿器殺菌剤事件を調べる特別調査委員会の設置を柱とする社会的惨事の真相究明・安全社会の建設などに向けた特別法案(社会的惨事特別法案)を可決した。

法案可決後、国会の傍聴席で喜びの涙を流すセウォル号犠牲者の遺族ら=24日、ソウル(聯合ニュース)

法案可決後、国会の傍聴席で喜びの涙を流すセウォル号犠牲者の遺族ら=24日、ソウル(聯合ニュース)

 セウォル号事故では299人が死亡し、5人が行方不明のままだ。毒性化学物質「PHMG」が含まれた加湿器殺菌剤による死亡者は1000人を超えている。いずれの出来事も社会に大きな衝撃を与えたが、朴槿恵(パク・クネ)前政権で実施された特別調査委などによる真相究明や責任者の処罰は不十分との声が高まっていた。

 同法案ではセウォル号事故と加湿器殺菌剤による被害を調査するため、9人で構成される特別調査委を設置し、運営することにしている。特別調査委の委員は与党が4人、野党が4人、国会議長が1人を推薦し、大統領が任命する。

 活動期間は1年で、特別調査委の意向で1年延長できる。関連資料の提出命令や聴聞会開催、同行命令、捜査要請などを行える。

 現与党の「共に民主党」と野党「国民の党」は昨年12月、国会環境労働委員会で同法案を「迅速処理案件」に指定した。国会法では迅速処理案件に指定された場合、常任委員会に提出されてから330日が過ぎると自動的に本会議に上程されるよう定められている。同法案は迅速処理案件が適用された最初のケースとなる。

セウォル号の第1次捜索終了
セウォル号の第1次捜索終了

2014年4月16日に韓国南西部の珍島沖で沈没し、今年3月下旬に引き揚げられた旅客船セウォル号の第1次捜索が終了した。第1次捜索は4月18日に始まり、船体の3~5階にある客室を中心に行われた。船体から行方不明者3人、水中から1人の遺骨などが見つかった。依然として5人の行方が不明となっており、捜索当局は貨物室などに捜索範囲を広げる方針だ=20日、木浦(聯合ニュース)
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セウォル号から大量の鉄筋発見
セウォル号から大量の鉄筋発見

2014年4月16日に韓国南西部の珍島沖で沈没し、今年3月下旬に引き揚げられた旅客船セウォル号の貨物室から大量の鉄筋が見つかった。同船沈没の原因の一つとして過積載が指摘されており、当局は鉄筋の積載量や沈没との関連性などについて調べる方針だ(セウォル号現場収拾本部提供)=7日、木浦(聯合ニュース)
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セウォル号遺族を抱擁
セウォル号遺族を抱擁

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、2014年4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者の遺族約200人を青瓦台(大統領府)に招待した。遺族の男性を抱擁する文大統領=16日、ソウル(聯合ニュース)
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セウォル号犠牲者の葬儀
セウォル号犠牲者の葬儀

2014年4月に韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船セウォル号沈没事故から約3年半後の今年5月末に船体で見つかった犠牲者、イ・ヨンスクさんの葬儀が釜山市民葬儀式場で営まれた。遺族は残り5人の行方不明者の遺骨が見つかるまで葬儀を待つ意向を示していたが、周囲の助言を受け、葬儀を執り行うことにした。出棺されるイさんの棺=15日、釜山(聯合ニュース)
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kimchiboxs@yna.co.kr

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