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北朝鮮軍総参謀長 兵士の亡命事件後にJSAを極秘視察

記事一覧 2017.12.03 11:24

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の李明秀(リ・ミョンス)朝鮮人民軍総参謀長が、南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で先月発生した北朝鮮兵の韓国亡事件後、JSAを極秘視察していたことが3日、分かった。

李明秀氏(資料写真)=(聯合ニュース)

李明秀氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の最側近とされる李氏のJSA視察は、北朝鮮首脳部が亡命事件を深刻に受け止めていることを意味するとの見方が出ている。

 複数の韓国政府消息筋によると、李氏は先月24日ごろにJSAの北朝鮮側見張り所や板門店警備部隊などを視察した。

 北朝鮮軍は亡命事件後、JSAの警備兵(35~40人)を全員交代した。警備兵の交代は警備部隊の検閲と同時に行われたとされる。北朝鮮側と板門店との間にかかる「72時間橋」では検問ゲートや防御壁の設置など、警戒強化に向け補強作業が行われているようだ。

北朝鮮兵は韓国側に亡命する際、軍用ジープで72時間橋を渡った(在韓国連軍司令部提供)=(聯合ニュース)

北朝鮮兵は韓国側に亡命する際、軍用ジープで72時間橋を渡った(在韓国連軍司令部提供)=(聯合ニュース)

 韓国情報当局は北朝鮮軍が亡命事件後に板門店の警備部隊だけでなく上級部隊の指揮官らも問責したと把握している。

 消息筋は李氏のJSA視察が異例だとした上で「北の首脳部が今回の亡命事件を深刻に受け止めているとみられる」と述べた。

亡命の瞬間
亡命の瞬間

南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で13日に北朝鮮軍兵士1人が韓国に亡命した事件について、在韓国連軍司令部が兵士が亡命する様子が映った監視カメラの映像を公開した。(左から)車両に乗ってJSA内を韓国側に移動する様子、途中で車のタイヤが側溝にはまり動けなくなり車両を降りるところ、銃撃を受けながらも境界線の南側に到達し転倒している様子=22日、ソウル(聯合ニュース)
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北朝鮮軍による弾痕
北朝鮮軍による弾痕

北朝鮮軍の兵士が13日、南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で境界線を越えて韓国側に亡命した際、北朝鮮軍が銃撃を加えて韓国側施設にできた弾痕=27日、板門店(国防部共同取材団=聯合ニュース)
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国防相が南北共同警備区域視察
国防相が南北共同警備区域視察

韓国国防部の宋永武(ソン・ヨンム)長官が南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)を視察した。今月13日にJSAで起きた北朝鮮軍兵士亡命事件の調査結果に関する報告も受けた。兵士を激励する宋長官(写真共同取材団)=27日、板門店(聯合ニュース)
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亡命北朝鮮兵の担当医らを激励
亡命北朝鮮兵の担当医らを激励

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、北朝鮮軍兵士が南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)から韓国側に逃走し、亡命した事件が起こった際にJSAで勤務していた警備隊員らを青瓦台(大統領府)に招き、激励した。逃走中に北朝鮮軍から銃撃を受けた同兵士を治療した亜州大病院の李国鍾(イ・グクジョン)重症外傷センター長も招待された。握手を交わす文大統領(左)と李氏=1日、ソウル(聯合ニュース)
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hjc@yna.co.kr

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