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訪中の文大統領 在中韓国人との懇談で南京大虐殺に言及

記事一覧 2017.12.13 15:07

【北京聯合ニュース】中国を国賓訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、最初の日程として北京で在中韓国人と懇談し、「きょうは南京大虐殺から80年にあたる追悼の日で、われわれ韓国人は中国人が経験したこのつらい事件に深い同質感を持っている」と述べた。その上で、「私と韓国人は同病相憐れむの気持ちで犠牲者たちを哀悼し、痛みを抱える多くの人々にいたわりの言葉を差し上げたい」と語った。

懇談会であいさつする文在寅大統領=13日、北京(聯合ニュース)

懇談会であいさつする文在寅大統領=13日、北京(聯合ニュース)

 また、両国が歴史上、繁栄と衰退を共にしてきたとし、「両国は帝国主義による苦難も共に経験し、共に抗日闘争を繰り広げ、厳しい時期を一緒に乗り切ってきた」と述べた。

 就任後初めて訪問した中国で最初のメッセージとして南京大虐殺に言及したのは、ほぼ同じ時期に日本に占領されるという苦難を味わい、抗日運動を展開した韓中共通の歴史を際立たせることで、親近感をアピールする狙いがあるとみられる。

 文大統領はさらに、韓中国交正常化以降の25年間、両国関係は経済分野では飛躍的な発展を遂げたものの、政治・安全保障分野の発展はこれに及ばなかったと指摘し、今後は韓中関係をさまざまな分野で等しく発展させるとした。

 また、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題でぎくしゃくした両国関係を念頭に「雨降って地固まるというように、今回の国賓訪問で両国間の信頼が回復し、韓中関係の新たな時代が開かれるよう期待する。何よりも両国国民の心が再びつながるよう願っている」と言葉に力を込めた。

tnak51@yna.co.kr

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