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「戦争容認できず」 朝鮮半島平和4原則で合意=韓中首脳

記事一覧 2017.12.15 00:17

【北京聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席は14日午後、北京市内の人民大会堂で首脳会談を行い、朝鮮半島での戦争を容認しないなど、朝鮮半島の平和と安定確保に向けた4原則に合意した。韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が明らかにした。

会談で握手を交わす文大統領(左)と習主席=14日、北京(聯合ニュース)

会談で握手を交わす文大統領(左)と習主席=14日、北京(聯合ニュース)

 両首脳が合意した4原則は▼朝鮮半島での戦争は決して容認しない▼朝鮮半島の非核化原則を確固として堅持▼北朝鮮の非核化を含むあらゆる問題は対話と交渉を通じて平和的に解決▼南北の関係改善は究極的に朝鮮半島問題の解決に役立つ――との内容。

 両首脳は首脳会談や電話会談、親書交換などさまざまな意思疎通手段を活用し、首脳間のホットラインを構築、緊密な意思疎通を続けることにした。

 また、経済・通商、社会・文化、人的交流を中心としたこれまでの両国間の協力を、政治、外交、安全保障、政党間の協力に拡大するため、多様なハイレベル戦略的対話を活性化することで一致した。文大統領は朝鮮半島と北東アジアの平和と安定、繁栄に向け、韓中のみならず韓米中、韓中日の3カ国協議の活性化を提案した。

 北朝鮮問題については、両首脳は北朝鮮が核・ミサイルによる挑発をやめるよう強く求める一方で、国連安全保障理事会の制裁決議の忠実な履行など、制裁・圧力を通じて北朝鮮を対話の場に導くため今後も緊密に協力・協議することにした。

 習主席は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備にも言及した。「挫折から回復するのに長い時間がかかるが、両国関係は現在、急速に改善している」とした上で、「こうしたことが繰り返されないよう、特に神経を使ってうまく管理していこう」と述べた。

 中国はTHAADの韓国配備に強く反発し、経済的な報復措置を取るなど韓国側と対立していたが、両国は今年10月31日に関係改善で合意した。文大統領は10月末の合意に触れながら、「両国の重大な関心事について、相互尊重の精神に基づき両国関係を早期に回復・発展させることが重要だ」と応じた。

 これまで中断していた経済協力事業を再開し、両国企業の相手国への投資拡大を推し進めることで一致したほか、韓中自由貿易協定(FTA)のサービス・投資部門の追加交渉開始で両国が合意したことを歓迎した。

 文政権が掲げる、ユーラシア大陸の経済協力体制の構築を目指す「新北方政策」や東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係強化を図る「新南方政策」が中国主導の経済圏構想「一帯一路」と方向性が同じであるとして、具体的な協力策を積極的に検討することでも合意した。

 文大統領は中国国内の韓国独立運動に関する史跡保護への支援を評価した上で、今後も継続した支援を求めた。習主席は今後の協力を約束した。

 一方、文大統領は来年2月に開幕する平昌冬季五輪に習主席を招待。習主席は「真摯(しんし)に検討する」と応じ、万が一、出席できない場合はハイレベルの代表団を派遣すると約束した。両首脳は平昌五輪への北朝鮮の参加が南北関係改善、北東アジアの緊張緩和に寄与するとの認識で一致し、北朝鮮の五輪参加を巡り共に努力することにした。

kimchiboxs@yna.co.kr

ikasumi@yna.co.kr

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