韓国前大統領側近を在宅起訴 セウォル号沈没事故報道に介入
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2017.12.19 17:01
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は19日、朴槿恵(パク・クネ)前政権で青瓦台(大統領府)広報首席秘書官を務めた朴氏の側近、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)国会議員(無所属)を旅客船「セウォル号」沈没事故に関するテレビ局KBSの報道に介入した放送法違反の罪で在宅起訴したと発表した。
検察によると、広報首席秘書官だった李被告は2014年4月のセウォル号沈没事故直後、KBSが政府の対処と救助活動の問題点を主要ニュースで扱うと同局の報道局長に電話をかけ「(批判的な内容を)外してほしい」などと番組編集に介入した。検察関係者は「広報首席秘書官の業務範囲を踏まえても単なる抗議の意思表示ではなく、番組編成に対する直接的な干渉に当たると判断した」と訴追の理由を説明した。
放送法の条項は、放送編成の自由と独立を侵害した者は2年以下の懲役または3000万ウォン(約310万円)以下の罰金に処すと定めている。
全国言論労働組合など七つのメディア関連団体は昨年6月、李被告とKBS報道局長の当時の会話を録音した音声ファイルを公開し、李被告らを検察に告発。検察は市民委員に起訴の是非を問う「検察市民委員会」を経て李被告の起訴を決定した。
tnak51@yna.co.kr