ビル火災で29人死亡 サウナ客ら脱出できず=韓国
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2017.12.22 08:48
【堤川聯合ニュース】韓国中部・忠清北道堤川市の8階建てスポーツセンターのビルで21日午後発生した火災により、22日朝までに29人の死亡が確認された。忠清北道の消防本部は22日午前6時の会見で、火災による死者を女性23人、男性6人と発表した。このうち男性1人を除く28人の身元が判明した。
死者は女性サウナのある2階で20人、6階のスポーツジムで2人、7階のスポーツジムで4人、6階と7階の間の階段で2人、8階のレストランで1人、それぞれ見つかった。
消防当局は2階の女性サウナが火元に最も近く、被害が大きかったとの見方を伝えた。1階は壁がなく柱で支えるピロティ形式で、ここに女性サウナへの出入り口があった。1階には15台の車両が駐車していたが、これらの車両が燃えて煙と有毒ガスが発生し、サウナの出入り口に流れ込んだと推測される。
また、2階の自動ドアの前で多数の死者が見つかったことから、事故当時にドアが正常に作動しなかった可能性も指摘される。
消防当局は6~8階について、内部に可燃性物質が多く、煙と有毒ガスが大量発生して被害が拡大したと分析した。
消防当局は22日午前も捜索作業を続ける一方、出火原因を特定するため、午前9時半から警察や国立科学捜査研究院と合同鑑識を進める計画だ。
mgk1202@yna.co.kr