韓国ビル火災「救助遅かった」 消防車到着30分後に隊員が中へ
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2017.12.22 10:15
【堤川聯合ニュース】韓国中部・忠清北道堤川市のスポーツセンターのビルで29人が死亡した火災で、救助の遅れが指摘されている。現場周辺では「建物に閉じ込められた人が火災発生から1時間以上、外と電話し続けたが、救助が間に合わなかった」という証言もある。
火災の通報は21日午後3時53分ごろ入り、消防車は7分後に現場に到着した。しかし、消防・救助隊員が2階の女性サウナに入ったのは到着から30~40分後で、その時すでに20人が死亡していた。
堤川消防署のイ・サンミン署長は「消防車が現場に到着した時、1階の車両が燃えており、周りの液化石油(LP)ガスが爆発する恐れがあった上、煙などのために立ち入りが難しい状況だった」と説明した。2階のガラスを割って建物内部に入り、予想より時間がかかってしまったという。
一方、高層階に取り残された人の救助に関しても、屈折はしご車が当初、作動しなかったという証言がある。
これに対し消防当局は、機械の故障ではなく、事故現場に駐車された車両のために設置が30分以上遅くなったと釈明した。
その間に民間業者の高所作業車が出動し、最上階の8階で救助を待ちわびていた3人を救助した。その後、消防は屈折はしご車を使って8階から別の1人を救助した。また、高層階の手すりにぶら下がっていた人は、消防が設置したエアマットに飛び降りて助かった。
mgk1202@yna.co.kr