欧州で亡命申請した北朝鮮出身者 最多400人から昨年は85人に
記事一覧
2017.12.29 07:30
【ブリュッセル聯合ニュース】昨年、欧州連合(EU)加盟28カ国と欧州自由貿易連合(EFTA)加盟4カ国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)に亡命を申請した北朝鮮出身者は計85人だったことが29日、EU統計局(ユーロスタット)の集計で明らかになった。
このうち70人は初めて亡命申請を行い、残りの15人は欧州の国に亡命申請したが認められず、別の国に再度申請したことが分かった。
性別では女性が45人で男性は40人だった。14歳以下の子どもは20人だった。
北朝鮮出身者による欧州各国への亡命申請は2008年130人、09年135人、10年160人、11年195人、12年260人と増加を続けたが、13年の400人をピークに14年140人、15年130人と減少に転じた。
昨年、亡命申請者が最も多かったのはドイツの30人で、フランスと英国がそれぞれ20人、スウェーデン、ルクセンブルク、ブルガリアがそれぞれ5人だった。
14年以降に亡命申請者が減少したのは北朝鮮の経済事情が好転し、脱出住民(脱北者)が減少したことに加え、欧州に中東やアフリカからの難民が流入したことで各国の難民受け入れ基準が強化されたためとみられる。
一方、昨年欧州各国に亡命を申請した韓国出身者は40人で、このうち一部は脱北者が韓国に定着した後に、欧州に亡命申請したとみられる。
yugiri@yna.co.kr