韓国 けさのニュース(1月2日)
◇強まる保護貿易 「経済領土」拡大で突破口を
2018年は韓国の通商にとって、「挑戦と応戦」の1年になる見通しだ。3年ぶりに貿易額1兆ドル(約112兆円)を達成するなど輸出は回復傾向にあるが、各国の保護貿易の壁は次第に高まっている。韓国の2大輸出国である米国、中国とは、自由貿易協定(FTA)交渉という難題を巡ってし烈な争いを強いられることになる。一方、韓国は多国間FTAを武器に「経済領土」の拡大に拍車をかける方針だ。
◇文大統領 各界代表招き新年会
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18年の仕事始めとなる2日、各界を代表する人物を青瓦台(大統領府)に招き、新年あいさつ会を開いた。この会には政党・司法・行政・地方自治体・財界・労組・女性団体・文化芸術・教育・市民社会・科学技術の関係者のほか、市民も特別招待された。財界からはサムスン・現代自動車・SK・LGの4大グループと経済団体の代表が招かれた。
◇仮想通貨取引資金の他行からの引き出し容認 入金は厳しく制限
金融業界によると、金融当局は政府が先月発表した仮想通貨への投機の過熱を防ぐための対策に加え、後続・補完措置を取る。仮想通貨の取引者は本人確認の手続きを経ずに他の銀行の口座から出金できるようになるが、他の銀行口座への入金は厳格に制限される。
◇寒波の中 仕事始め
仕事始めのきょう、韓国は全国的に晴れるが気温はマイナスで厳しい冷え込みとなりそうだ。気象庁は江原道の山間地方と同西部地域に寒波警報を発令。中部内陸の朝の気温はマイナス10度前後になると予想し、健康管理に注意するよう呼びかけた。
◇30・40代の貧困率上昇 借金や教育費負担で
統計庁、金融監督院、韓国銀行(中央銀行)の調査によると、30代と40代の貧困率がともに上昇した。家庭を持つ子育て世代は、教育費などで借金が多いことが影響を与えているとみられる。
◇交通違反繰り返す運転者に罰則強化 今年から
警察庁は、速度違反や信号無視など交通法規違反で1年間に10回以上過料を科された違反常習者の特別管理制度を今年から本格的に実施すると明らかにした。警察は交通事故の危険性が高い36人乗り以上の大型車と5トン以上の大型貨物車に対して先行して制度を実施し、4月からは事業用自動車、7月からは全自動車に範囲を広げる予定だ。