文大統領 入院中の慰安婦被害者見舞う=「問題解決に最善尽くす」
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2018.01.04 15:07
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日午前、ソウル市内のセブランス病院を訪れ、入院している旧日本軍の慰安婦被害者、金福童(キム・ボクドン)さんを見舞った。
文大統領は金さんの回復を祈るとともに、慰安婦問題を巡る2015年の日本との合意では同問題を解決できないとして、解決に向け努力する考えを示した。
文大統領は同日午後、慰安婦被害者らを青瓦台(大統領府)に招いて昼食会を行う予定だったが、金さんが入院中のため欠席することを知り、病院を訪れたという。
青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官によると、文大統領は金さんに対し、「前政権が行った合意は間違っており、(慰安婦問題は)解決されていないが、前政権が(日本と)公式に合意したことも事実のため、両国関係において解決することが容易ではない側面がある」と説明。「元気なって後世の教育、正義と真実のため共にしてくれることを望む国民が多い」と声をかけた。
その上で、「(被害者の)おばあさんたちの望み通りに全てをやることはできないとしても、政府が最善を尽くすので心を安らかにしてほしい」と述べた。
金さんは「日本の慰労金を返して、法的な謝罪と賠償を受けなければならない」と強調。また、「複雑な時期の難しい問題のため、政府を信じて待つべきだが、われわれも年なので大統領が問題解決に努めてほしい」と訴えた。
金さんは老衰などのため、入院しているという。慰安婦被害者を支援する市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が慰安婦問題の解決を求めて毎週水曜日、日本大使館前で開いている「水曜集会」に毎回のように参加していたが、今月3日に開催された集会は欠席した。
kimchiboxs@yna.co.kr