韓米合同軍事演習 平昌五輪・パラ後の4月中旬以降実施か
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2018.01.05 08:56
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のトランプ大統領が4日夜(日本時間)、平昌冬季五輪期間中に両国軍による定例の合同軍事演習を実施しないことで合意した。北朝鮮が新たにミサイル発射など挑発的な行動を取らない限り、韓米両軍が朝鮮半島有事に備え毎年春ごろに実施している合同軍事演習「キー・リゾルブ」と合同野外機動訓練「フォールイーグル」は平昌五輪(2月9~25日)・パラリンピック(3月9~18日)の閉会後に実施される見通しだ。4月中旬以降の開始が有力視される。
昨年のキー・リゾルブは3月13~24日、フォールイーグルは3月1日~4月30日に実施された。今年も同じ日程ならパラリンピックと一部重なる。
韓米の軍当局は両国首脳の合意により合同演習が延期される可能性に備え、日程調整案を議論してきたとされる。五輪・パラリンピックに重ならないようにし、さらに別の訓練日程なども踏まえ、4月中旬以降の演習開始を軸に検討しているようだ。
韓米首脳が今回の合意で、五輪期間中に実施しない演習を特定していないことから、キー・リゾルブとフォールイーグル以外の合同演習の延期もありそうだ。
両国が朝鮮半島を平和ムードにすることを重視して合同演習を中止または延期するのは、南北基本合意書の採択直後、1992年に「チームスピリット」を中止して以来となる。
一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今月1日の「新年の辞」で、平昌五輪の成功を祈ると述べている。北朝鮮が同五輪に参加すれば、大会中は核・ミサイルによる挑発を控える可能性が高い。その場合、韓国が目指す「平和五輪」の実現につながるという見方も出ている。
mgk1202@yna.co.kr