iPhone動作減速 韓国ユーザーが集団でアップル提訴へ
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2018.01.10 12:40
【ソウル聯合ニュース】米アップルがスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」旧機種の動作を意図的に遅くしたため被害を受けたとして、韓国のユーザーが集団で損害賠償請求訴訟を起こす。
市民団体「消費者主権市民会議」は10日、アップルの米本社と韓国法人を相手取り損害賠償を求める訴訟を11日にソウル中央地裁に起こすと発表した。請求額は端末の平均価格と慰謝料を合わせて1人220万ウォン(約23万円)水準と定めた。ユーザー150人が訴訟に加わる。
アップルは先月下旬、基本ソフト(OS)の更新により「iPhone6」など旧機種の動作速度を抑えたことを認め、バッテリーの劣化に伴う予期せぬシャットダウンを防ぐためだったと説明した。だがユーザーらは、動作減速はiPhone新機種の販売を増やすことが目的だったと批判している。販売増が目的だったことが裁判で立証されれば、アップルは社会的非難を浴び、判決にも影響が出そうだ。
動作減速による被害をどう証明するかも鍵になる。旧機種のユーザーらはOSの更新により送金失敗やアプリの不具合などの被害があったと訴えている。
韓国ユーザーのアップル提訴は今後も相次ぐ見通しだ。消費者主権市民会議は追加で訴訟を起こすとしており、これとは別に法律事務所が募った集団訴訟への参加希望者は9日までに35万2394人に達した。
tnak51@yna.co.kr