集団脱北の女性従業員　「送還できない」＝韓国当局者

【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部関係者は１６日、記者団に対し、北朝鮮が朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事開催の条件として求めた２０１６年に集団脱北した北朝鮮レストランの女性従業員の帰還について、「送還はできない。政府の立場は明確だ」と述べた。

　同当局者は「女性従業員たちは自らの意思によって韓国に入り、本人の希望で順調に定着している」と説明した。

　９日に開かれた南北閣僚級会談で、韓国は旧正月（今年は２月１６日）に合わせた離散家族再会行事開催ための赤十字会談を提案したが、北朝鮮は女性従業員１２人の送還を条件として提示。交渉は決裂したとされる。

　１７日に予定されている北朝鮮の平昌冬季五輪参加を巡る実務会談で離散家族再会問題が議論される可能性について、同当局者は「予断できないが、離散家族問題も議論できるだろう」と述べた。

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