北朝鮮スキー場での合同練習 韓国政府は合意通り実施との見方
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2018.01.30 14:57
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は30日、平昌冬季五輪(来月9日開幕)に合わせて北朝鮮東部・馬息嶺スキー場で行うことで合意している南北合同練習について、「北に変わった動きはなく、合意通り、予定通り実施されるものとみている」と述べ、韓国側の出発準備を続けていると伝えた。
北朝鮮は29日夜、五輪を前に南北が北朝鮮東部・金剛山で2月4日に開催することで調整していた合同文化行事を中止すると韓国に通告したが、この当局者は、合同練習については北朝鮮からの通知などはないと伝えた。南北は早ければ31日から2日間、馬息嶺スキー場で合同練習を実施する予定とされる。
練習の日程を発表できない理由について当局者は、北朝鮮と調整する事項は特にないとした上で、「南北の合意事項を予定通り履行するという立場で準備中だ」と述べた。
実施にあたり米国との協議が必要なのかとの質問には「利害関係者が多いため調整の必要がある」と答え、国際社会との協議や実務協議が残っているのかとさらに問われると「そうだ」と応じた。
金剛山での合同文化行事を巡り、南北はそれぞれ300人の観客を招き、伝統音楽などの公演を行うことで調整を進めていた。北朝鮮が行事の中止を通告してきた理由について、この当局者は「(北朝鮮は)金剛山周辺でこれほど大規模な行事を開催したことがあまりないため、準備の過程で負担を感じたのでは」と述べた。また、今となっては時間の関係から、五輪前の金剛山での行事開催は現実的に難しいとの考えを示した。
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