文大統領 旧正月に合わせ11人の市民に電話で激励
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は旧正月連休(15~18日)初日の15日、青瓦台(大統領府)で教職員採用試験の準備をする大学生や、2014年の旅客船セウォル号沈没事故で救助にあたった消防航空隊の隊員のほか、少女時代のソヒョンさんなど11人の市民と通話した。青瓦台の高ミン廷(コ・ミンジョン)副報道官が伝えた。
通話は午後2時から3時20分まで行われた。
文大統領は厳しい家庭環境を克服し、数学教師になるために大学に入学したイ・ヒョンジュンさんに対し、入学を祝うと共に、南北関係に対する若者たちの考えについて質問した。イさんは「アイスホッケー女子の合同チームを結成する過程で残念な部分があったが、良い試合をする姿は、見ていて気分が良かった」と答えた。
シンガポールの永住権を放棄し、南東部・浦項の海兵隊に入隊したユ・ジファンさんには、昨年発生した地震に驚かなかったか尋ね、良い海兵になってほしいと激励した。
セウォル号沈没事故が発生した際、消防航空隊の特殊救助団で捜索任務中、ヘリコプターが墜落して殉職した隊員と同僚だったキム・スヨンさんとも話をした。
キムさんは特殊救助団を除隊し、再び入隊したとし、「同僚を失って心的外傷後ストレス障害(PTSD)があるが、国民の安全のためにこれを回避してはいけないと考えた」と話した。これに対し文大統領は「消防署員の献身を国民も分かっている」とし、「消防署員の処遇を改善するのに努力する」と伝えた。
北朝鮮芸術団「三池淵管弦楽団」が11日にソウルの国立劇場で公演を行った際に舞台に登場した韓国ガールズグループ・少女時代のソヒョンさんとも話した。
文大統領は「南北が手を握って公演する姿が全世界の人に感動を与えた」として謝意を伝え、ソヒョンさんは「歴史的な瞬間に立ち会うことになりうれしかった」と話した。
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