[平昌五輪]スケルトン男子の尹誠彬 金メダルの喜び語る
【平昌聯合ニュース】平昌冬季五輪のスケルトン男子で韓国に初めて五輪そり競技(スケルトン、ボブスレー、リュージュ)のメダルをもたらした尹誠彬(ユン・ソンビン、23)が16日、そりでアジア勢初の金メダリストとなった喜びを語った。
以下は尹との一問一答。
――昨年から金メダルに対するプレッシャーがあったのでは。
「この質問をよくされたが、プレッシャーを感じる理由がない。自国でのオリンピックであり、(自分の)家のようなこのトラックでこれまで通りに楽しめる雰囲気ができたので、負担感はなかった。メダルは個人的な目標であり、チームの目標であり、皆の目標だった」
――米コミックのキャラクター、アイアンマンのヘルメットが世界的に注目されたが、その意味は。
「アイアンマンは普段から好きだったキャラクターだ。そりに乗って滑る姿がアイアンマンが空を飛ぶ姿に似ているので(ヘルメットを)被ることにした」
――今大会では最大のライバル、ドゥクルス(ラトビア)が表彰台に立てなかった。ドゥクルスの時代が終わり、尹誠彬の時代が来たとの声もある。このような評価をどう考えるか。
「ドゥクルスは私がなりたい選手だった。今も自分のアイドルだし、スケルトン界に永遠に残る選手だと思う。これからも忘れないし、見習うことが多い」
――メダルに対するプレッシャーはなかったというが、自身の滑走に対して確信を持ったのはいつごろか。現在の状況は2014年ソチ五輪(当時16位)とは異なるが、どんな思いか。
「トラックに対する自信感は、1月のトレーニングの時に確信を持った。チーム内では選手だけで練習するので、正しく進められているのか分からなかった。試合をしてみて分かることなので、少し心配だった。とにかく結果的には上手くやり遂げたと思う。ソチの時はメダルよりも参加することに意義があると考え、平昌のための経験として臨んだ。あの時の経験が大きな力になった」
――金メダルを獲得したが、あまりうれしそうに見えない。
「それは違う。普段は感情に正直な性格で、4回戦が終わって込み上げるものがあったが、少し時間が経って落ち着いた。表情に出ないだけで、とてもうれしい」
――15日の1、2回戦が終わって涙を流した。これまで苦しかった点は。
「最初に始めた時が最もつらかった。これまで五輪にむけて走ってきた道も、われわれのチームも苦労が多かった。一緒に苦労して、助けられた過程を突然思い出して涙が出た」
――スケルトンを始めた時の目標と今の新しい目標は。
「現在の状況に忠実でなければならない。自分が誰から見ても完璧だとするにはまだ早い。次は北京で五輪が開かれるので、北京にも当然行かねばならない。その時は自国開催の利点がないが、それでも北京までは努力したい」
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