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辛東彬氏がロッテHD代表取締役を辞任 経営への影響は?

記事一覧 2018.02.21 19:27

【東京、ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領とその友人への贈賄罪に問われ、一審で懲役2年6カ月の実刑判決を受けて身柄を拘束された韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長が21日、ロッテホールディングス(HD、本社・東京)の代表取締役を辞任した。代表権のない取締役となり、副会長職にはとどまる。

日本のロッテ本社ビル(資料写真)=21日、東京(聯合ニュース)

日本のロッテ本社ビル(資料写真)=21日、東京(聯合ニュース)

 辛氏はこの日、ロッテHD本社で行われた取締役会に先立ち、代表取締役から退く意向を表明。取締役会はこれを受け入れた。

 同社は辛氏が代表取締役副会長、側近の佃孝之氏が代表取締役社長として共同代表を担ってきたが、これにより佃氏が単独で代表を務めることになる。

 日本では、経営者が起訴されたり、裁判で有罪判決を受けたりした場合、責任を取って役職から退くのが一般的であるため、辛氏もこのような慣例に従って代表取締役の辞任を申し出たとみられる。

 ロッテHDは取締役会終了後に出した報道資料で、辛氏の拘束が日本の法律上、取締役の役職にただちに影響を与えるものではないとした上で、辛氏が同社の取締役と副会長職には留まると明らかにした。

 ロッテHDは韓国ロッテグループの実質的な持ち株会社であるホテルロッテの株式を99%保有しており、韓国ロッテグループの経営に影響力を行使できることから、今後のロッテHD側の動きが注目されている。

 ただ、実際には韓国ロッテのグループ会社が複雑に株式を持ち合う「循環出資」を改善するために発足した「ロッテ持ち株株式会社」で辛氏と共同で代表取締役を務める黄ガク圭(ファン・ガクギュ)氏と、日本のロッテの経営陣が協力してトップの拘束という難局を乗り切ることになりそうだ。

 韓国ロッテグループは「辛会長の(ロッテHD代表取締役)辞任により、これまで50年余りシナジー(効果)を生み出してきた韓日両国の協力関係が弱まることは避けられないと予想される」としながらも、黄氏を中心に日本のロッテの経営陣とのコミュニケーションを通じて状況を克服するために努力するとの立場を伝えた。

 一方、ロッテHDの筆頭株主である光潤社の社長を務める辛氏の兄、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)元ロッテHD副会長は、実弟の拘束直後に出した報道資料で辛東彬氏の辞任と解任を訴えていた。

ynhrm@yna.co.kr

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