米朝会談 トランプ氏は4月開催提案=韓国案受け入れ5月に
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2018.03.09 17:04
【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長からの要請を受け入れ、当初は5月ではなく4月に米朝首脳会談を開催する意向を示すなど、会談に強い意志を見せたことが9日、分かった。
韓国の青瓦台(大統領府)高官によると、トランプ大統領はホワイトハウスで青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)と面会した際、鄭室長から金委員長の米朝首脳会談への意欲を伝えられると、「良い」と応じ、4月に開く考えを明らかにした。
だが、鄭室長は4月末の開催で合意している南北首脳会談後に米朝会談を行うことを提案し、トランプ大統領が受け入れた。
トランプ大統領が金委員長との会談を受け入れ、わずか1カ月後の4月を指定したことは、米朝首脳会談に向けた強い意志を示したものと受け止められる。
米朝の仲介役を担う青瓦台がトランプ大統領の4月開催の提案を5月に遅らせたのは戦略的な判断によるものとみられる。
米朝首脳の歴史的な初会談は、米朝対話の第1ラウンドの「終着駅」であると同時に朝鮮半島非核化の出発点でもあるという側面から、米朝首脳会談で最大限の成果を引き出すためには開催の時期が重要だと判断したもようだ。
背景には、4月末の南北首脳会談で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金委員長と会い、朝鮮半島の平和ムードを最高潮に盛り上げた後に米朝会談が開かれれば、より多くの成果を得られるとの期待感があったとみられる。
米朝首脳会談を前に最大の争点となる朝鮮半島の非核化や米朝関係正常化を巡り、文大統領が金委員長を説得できるメリットもあり、南北会談後の米朝会談を提案したとみられる。
kimchiboxs@yna.co.kr