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南北首脳会談を世界各国が支持 「非核化と平和定着の契機に」

記事一覧 2018.04.24 16:42

【ワシントン聯合ニュース】世界各国は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による27日の南北首脳会談開催を歓迎するとともに、会談が朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた大きな契機になることを期待している。

文大統領(左)と金委員長の会談に世界の耳目が集まっている。南北首脳間のホットライン(直通電話)も設置済みだ=(聯合ニュースTV)

文大統領(左)と金委員長の会談に世界の耳目が集まっている。南北首脳間のホットライン(直通電話)も設置済みだ=(聯合ニュースTV)

 歴史的な初の米朝首脳会談を控えるトランプ米政権は、南北首脳会談で南北関係の改善に加え非核化問題で意味のある結果が出るよう期待を寄せる一方、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)が可視化するまで北朝鮮への圧力を維持すべきとの立場を明確にしている。

 米国務省東アジア太平洋局のアダムズ報道官は23日までに、聯合ニュースの論評要請に「最大限の圧力作戦は北朝鮮の非核化まで継続される」とし、「米国とわが国の同盟である韓国と日本は、われわれの一致した北朝鮮への対応において緊密な調整と協力をしている」と強調した。

 これに先立ち、国務省のナウアート報道官は19日の記者会見で「われわれは改善した南北関係を支持する」とし、「同時に文在寅大統領が『南北関係は非核化と別々に向上し得ない』と述べた部分を認定する。これは会談の非常に大きな部分でもある」と述べた。

 トランプ大統領はフロリダで17日に行った日本の安倍晋三首相との首脳会談の冒頭で、「彼ら(韓国と北朝鮮)は(朝鮮戦争の)終戦問題を話し合っており、私はこの議論を祝福する」と述べ、国務省も休戦協定体制の正式な終息を支持する立場を改めて示した。

 休戦協定の当事国で、過去に北朝鮮核問題を巡る6カ国協議を主導した中国は、南北首脳会談を「歓迎する」(外務省報道局長)とし、非核化や平和体制構築など朝鮮半島の懸案の解決へ積極的に役割を果たす姿勢を示した。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は19日の記者会見で、南北首脳会談で終戦宣言が話し合われるとの報道と関連し、「中国は(朝鮮半島非核化プロセスと米朝平和協定の締結交渉を並行して進める)双軌並行の考えに基づき、朝鮮半島非核化と平和体制構築を同時に推進することが朝鮮半島問題を解決する効果的な方法だと考える」と述べた。

 また、朝鮮半島における戦争状態の速やかな終息と平和体制の構築を支持するとし、「中国は朝鮮半島問題の当事国として、これに向け積極的な役割を果たすことを願う」と強調した。

 日朝対話の再開に大きな関心を寄せる日本政府は、南北首脳会談を歓迎する姿勢を示しながらも、北朝鮮を完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に導く契機にすべきだとしている。

 安倍氏は9日に国会で、南北首脳会談は金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の当時にもあったが非核化に全くつながらず、逆に北朝鮮の核とミサイル能力を向上させたと指摘し、過去の事例に立脚すると、対話のための対話には意味がないと警戒心をみせた。

 河野太郎外相も20日に日本経済新聞のインタビューに応じ、南北、米朝の首脳会談について「少なくとも北朝鮮が(核放棄に関して)明確に不可逆的な行動をしない限りは対価は与えないのが大原則だ」と述べ、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化の重要性を強調した。河野氏は11日にソウルで文在寅大統領と会談し、日本人拉致問題の解決に向け韓国政府の協力を期待すると述べた。

 ロシアも、南北首脳会談を成功させ朝鮮半島の平和と安定に向けた北東アジア安全保障体制を構築し、域内の交流と協力を拡大すべきだと訴えている。

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は「われわれは韓国と北朝鮮の対話と交流拡大の努力を支持する立場をたびたび示してきた」とし、鉄道、電力、ガス分野などでの南北との3者協力に関するロシアの提案は依然有効だと述べた。

 米中日ロのほか、欧州連合(EU)諸国も南北首脳会談での非核化議論に大きな関心を見せている。また、エジプトなどの中東諸国、インドネシアやタイ、北朝鮮と伝統的な友好関係にあるベトナムなど東南アジアの国々、ブラジルなど中南米の国も会談に歓迎と支持を表明している。

tnak51@yna.co.kr

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