北の非核化意思を多方面から確認 正恩氏の肉声も=韓国大統領府
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2018.04.27 20:28
【板門店、高陽聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)関係者は27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が署名した「板門店宣言」と関連し、「非核化」の意味に南北で差があるのではないかとの記者団の質問に対し、「(北朝鮮の)非核化の意思をさまざまなルートを通じて確認した」と明らかにした。
同関係者は「完全な非核化という表現を使ったことに注目してほしい」とし、「核のない朝鮮半島の実現への意思を確認したもの」と説明した。
また朝鮮半島の完全な非核化について、金委員長が直接言及したことがあるか問われると、「(金委員長の)肉声があるが、それは別の機会に伝える」と明らかにした。その上で「北が考える『完全な非核化』の意味について、互いに共感したと考える」と強調した。
経済交流などは非核化を前提としたものであるかについては、「経済的な部分を今すぐにするというものではない」と説明。米朝間の交渉後、非核化が進展する過程を見ながら進めるものであり、「南北間の課題が何かについて一致し、確認したと見なせば良い」と話した。
また文大統領が秋に平壌を訪問するのは、北朝鮮の要請を韓国側が受け入れたものであるとし、「快く受け入れたものと承知している」と伝えた。日程は確定せず、時期だけを調整したという。
板門店宣言の合意前に内容を米国と共有したかとの質問には、南北首脳会談前に鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長(閣僚級)が訪米したことに触れ、「そのときはまだ合意文ができあがった時期ではなかった」と説明した。
yugiri@yna.co.kr