韓国の伝統山寺 7寺中4寺が世界遺産登録へ
記事一覧
2018.05.04 20:23
【ソウル聯合ニュース】韓国が世界文化遺産への登録を申請していた「韓国の伝統山寺」7寺について、登録の可否を事前審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が7寺のうち、通度寺(慶尚南道・梁山)、浮石寺(慶尚北道・栄州)、法住寺(忠清北道・報恩)、大興寺(全羅南道・海南)の4寺について登録するよう勧告した。韓国文化財庁が4日発表した。
3寺の登録勧告が見送られたのは、歴史的な重要性がはっきりと示されず、規模が小さいためと文化財庁は説明した。
6月末にバーレーンで開催されるユネスコ世界遺産委員会の審査を経て登録が確定するが、イコモスに勧告されたため、4寺の登録は確実視される。
登録勧告を受けた4寺は7世紀以降、韓国仏教の伝統を現在まで受け継ぐ寺という点で世界遺産の必須条件である「卓越した普遍的価値」が認められた。
ただイコモスは今後増えることが予想される観光の需要に対する対応策や整備計画を用意し、寺の敷地内に建築物を作る際には世界遺産センターと協議しなければならないとの条件を提示した。
文化財庁関係者は「イコモスが除外した3寺を含む7寺全てが登録されるよう、補完資料を作成し、委員国への交渉活動を進める」と説明。昨年、世界文化遺産に登録された日本の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」も当初は構成資産8件のうち、4件だけが勧告を受けたが、世界遺産委員会では8件全てが登録されたことを紹介した。
yugiri@yna.co.kr