韓国政府「徴用工像は意味ある場所に設置を」
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2018.05.08 22:15
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を釜山の日本総領事館前に設置しようとして警察に阻止された市民団体に対し、像を意味ある場所に設置するよう呼び掛けた。
韓国政府は8日、外交部長官、行政安全部長官、国土交通部長官、国務調整室長の連名で国民向けメッセージを発表し、「外交公館に対する国際礼譲、国内法などを勘案すると、団体側が設置しようとしている場所よりは、犠牲者追悼と後世に対する歴史教育のためによりふさわしい場所に(像を)設置することが望ましい」との立場を明らかにした。
不幸な歴史により苦痛を受け、心に深い傷を負った方々に真の和解と癒しが必要だと考えているとしながら、「強制徴用という残酷な歴史を忘れずに直視する意味で像を建立するという趣旨に共感し、市民の関心と募金により作られた像を何よりも大切に思う」と強調した。
その上で、「朝鮮半島の平和と繁栄のためにわが国民、わが社会が力を一つに合わせなければならない重大な時期だけに一日も早く(像の問題を)終結させなければならない」とし、団体側に対し大局的な判断を下すよう促した。
市民団体はメーデー(5月1日)に合わせて日本総領事館前への像設置を計画していた。4月30日夜から像を設置しようと試みたが、外国公館の周囲100メートル以内での集会や行進が禁じられていることなどを理由に警察に阻止された。像は現在、総領事館付近の歩道に置かれている。
hjc@yna.co.kr