集団脱北の従業員 「意思に反して韓国入りなら犯罪」=国連報告者
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2018.07.10 13:55
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者は10日、2016年に中国の北朝鮮レストランから集団で脱出して韓国入りした男性支配人1人と女性従業員12人について、「中国で自身の意思に反して拉致されたとすれば犯罪とみなすべきだ」と述べ、真相を突き止めるための韓国政府の徹底した調査が必要だと強調した。キンタナ氏は2日から韓国を訪問しており、この日、ソウルで訪韓を締めくくる記者会見を開いた。
キンタナ氏は、韓国滞在中に元従業員12人の一部と面会したとし、「どこへ行くのか知らないまま韓国に来た」と話した元従業員もいたと明らかにした。
元従業員らの今後と関連し、キンタナ氏は「被害者として権利が尊重されるべきだ」と強調した。「被害者」という用語を使ったことについて、「だまされて韓国に来たことを前提にするもの」と述べ、「これからどこに行くのかについて、本人たちの意思が尊重されるべきだ」と重ねて指摘した。
集団脱北を巡っては、男性支配人が今年5月、韓国情報機関・国家情報院から従業員を全員連れて脱出するよう指示を受け、従業員たちを脅迫して脱北したと韓国メディアに証言した。
tnak51@yna.co.kr