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BTS所属事務所が韓国の被爆者に謝罪 Tシャツ問題で

記事一覧 2018.11.16 15:58

【陜川聯合ニュース】韓国の人気男性グループ、BTS(防弾少年団)のメンバーが過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用したことが波紋を広げた問題で、所属事務所のビッグヒットエンターテインメントの関係者が16日、広島や長崎で被爆した韓国の被爆者が多く住む南部・慶尚南道陜川郡を訪れ、被爆者側に謝罪した。

原爆資料館で握手を交わす韓国原爆被害者協会のイ・ギュヨル会長(左)とビッグヒットエンターテインメントの関係者=16日、陜川(聯合ニュース)

原爆資料館で握手を交わす韓国原爆被害者協会のイ・ギュヨル会長(左)とビッグヒットエンターテインメントの関係者=16日、陜川(聯合ニュース)

 ビッグヒットエンターテインメントの運営総括担当者はこの日午後に陜川の原爆資料館で韓国原爆被害者協会の関係者ら約10人と非公開の懇談会を行い、謝罪の意を伝えた。「意図したわけではないが、(きのこ雲がプリントされたTシャツで)傷ついた方々がいらっしゃったなら心から謝罪する」と述べて頭を下げたという。

 同協会側は懇談会後、「原爆被害者らは一連の事態に理解を示している」との立場を伝えた。

 協会のイ・ギュヨル会長は「日本はTシャツを問題視し、戦犯、加害者として謝罪するどころか世界唯一の被爆国であるかのように振る舞っている」と批判。「歴史意識のない日本の一部メディアが自国の侵略の歴史を反省する世論を形成するのではなく、逆にBTSのテレビ出演をやめさせるなど盗人たけだけしい態度を見せていることに驚きを禁じ得ない」とも述べた。

 問題となったTシャツはメンバーのJIMIN(ジミン)が昨年着用したもので、日本のあるメディアが先ごろこれを取り上げ、BTSが「反日活動をしている」と主張した。

 波紋の広がりを受け、ビッグヒットエンターテインメントは今月13日にSNS(交流サイト)を通じ、被爆者を傷つける意図は一切なかったとして謝罪を表明した。

 このTシャツは韓国のブランドが光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)を記念するために製作したもので、光復節を迎え万歳を叫ぶ人たちの姿、原爆投下の場面のモノクロ写真、「PATRIOTISM(愛国心)」「OUR HISTORY(われわれの歴史)」「LIBERATION(解放)」「KOREA」などの英語があしらわれていた。

 韓国国内では「原爆Tシャツ」ではなく「光復節Tシャツ」なので問題はないとの意見と、原爆を植民地支配からの解放の象徴のように使用すれば核兵器の非倫理性に鈍感になりかねないとの指摘がある。

JIMINと問題になったTシャツ=(聯合ニュースTV)

JIMINと問題になったTシャツ=(聯合ニュースTV)

tnak51@yna.co.kr

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